日経平均が1万円割れを起こし、
上海株が値を戻しつつも、EU財務危機のリスク回避心理から、
小幅に値下がり、ほぼ動いていない。
先日の記事にも記載したが、
現状、ある種「プロパガンダ」の可能性も否めないが、
SECによるGS訴追で渦中にある、大手ヘッジファンド、
ポールソン・アンド・カンパニーも、リスク資産ポジション解消に動いているとの公示情報もあり、
今後、株、債券他は暫時下落基調を続ける可能性もある。
ただ、繰り返すが、実物資産は、実体のない貨幣や、株式、債券とは異なり、
価値はゼロにはなりえない。
個人投資家視点では、タイミングを見図りつつ、実物に投資資金のアロケーションを図りたい。
本日は、米国、EUの金融規制により、構造的に窮地に立たされている、
Private Equity Fundの中でも、バイアウトファンドの生き残りの方向性についての
私見を述べたい、と思う。
―‐‐(バイアウト生き残り戦略;続編)―――
バイアウトの投資対象から、政治的にもコア技術系が除外される、となると、
サービス業はどうか?、ということになります。
ただ、日本のサービス業は、クオリティーについては、世界最高レベルである、と個人的に感じていますが、如何せん国際化が極めて難しい。
UNIQLOにしても、何度も世界進出しては失敗し、
今また、その挑戦を再度敢行している状況です。
市場が縮小する日本国内に、活動範囲が限定されるリスクが大きいサービス業については、
「解体屋」であろうが、スタンダードであろうが、
Buyoutで利益を創出していくのは難易度が高い、と考えております。
世界のトップヘッジファンドマネージャー
左;ジェームズ・シモンズ(08年 年収2500億円)
中;ジョージ・ソロス(08年 年収1100憶円)
右;ジョン・ポールソン(08年 年収2000億円)
次ページに続く・・・
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1) 或いは、本質的に投資対象企業のValue Upを図るか
結論から言えば、この戦略も実現性に疑問を持っています。
そもそも、LBOとは一体何か?
簡単にいえば、
対象は、Cash Flowが安定的な企業です。
そして、投資先企業に対し、Equityで投資すると同時に、DebtでFinanceさせ、
BSを膨らましつつ、純資産比率を下げます。
上述の通り、Cash Flowは安定的なので、
ある程度、コスト削減やBPRを実行して、さらにその額を増やし、
可及的速やかに、Debt Finance分を返済していきます。
そうすると、単純計算では、Enterprise Valueは下がりますが、
財務状況が健全化されるため、
差引で、さして企業価値を下げず、純資産価値を向上させていく、
という手法です。
この意味で、Leverage Loanの存在が、
LBOに不可欠であったのです。
すくない投資資金で、Equity投資をし、
後は、Debtで賄って、
自動的に価値を向上させ、
3-5年で他社に売却、或いは、IPOにより、Exitする。
ここまで読んでいただければ分かると思いますが、
LBO Fundとは、完璧に、金融業者です。
確かに、特に米国では、
実際の企業経営実務経験者をプールし、
投資先後、当該企業に派遣する、という手法は採られています。
ただ、彼らのMissionのメインは、
Cash Flowの最大化であり、
特に、Bottom Lineの引き下げ、つまり、コスト削減にあります。
カルロス・ゴーンがルノーから日産に派遣され、
まず行ったのは、コスト削減です。
そもそも、彼の異名は「コストカッター」
その結果、「系列」が見直され、
多くの日産系列の部品会社は破綻したものの、
日産は、驚異的な復活を遂げることに成功しました。
LBOから派遣される、いわゆる「プロフェッショナル経営者」も同様です。
いくら株主権力を背景に乗り込んだとしても、
即座に、事業を理解して、成長戦略を描いて、実現することは極めて困難です。
コスト削減であれば、ある程度、他の企業でのパターン応用が可能です。
つまり、彼らは、グロース(成長)の専門家ではない、というわけです。
となると、Value Upを図る、、、
というのも、構造的に難易度が高い、という理解に至ります。
そもそも、日本国内に限ってみれば、
柔軟性も保持した、若年層で、
中規模以上の経営経験を持つ人の絶対数に限りがあります。
経営経験、という点から見たとき、
外資系戦略コンサルティングファーム出身者、というのは、
若年、知見、共に擬似的にではあるが、経営経験を蓄積しているのでは、
と考える方もいるかもしれません。
ただ、現実問題として、
比較的、経営ポジションに付きやすい、ベンチャー企業というフィールドで、
戦略コンサル出身の経営者がManageする企業の多くが、
見事に破綻するか、市場退場を命ぜられています。
・リプラス(BCG出身者)2008年破綻。
・GDH(BCG出身者)2009年上場廃止
私の知る限りですが、まともに存在し続けているのは、DeNA(Mckinsey出身者)位ではないか、と感じています。
海外では、先に述べた、RJRナビスコは、
Mckinsey出身で、のちにIBM再建を果たし、カーライルのトップに収まる
ルイス・ガースナー氏など、
戦略コンサル出身のプロフェッショナル経営者も散見されますが、
日本ではまだ、際立った存在はありません。
続く・・・

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