簡単投資

米国 金融規制改革の行方(3) ~ゴールドマン VS オバマ

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2010428日日経新聞朝刊にて、

GSの元幹部等に対する、米国上院、国土安全保障政府活動委員会による公聴会が

27日開催された旨の記事が掲載されている。

 

GSの顧客は確かに大手機関投資家がほとんどであり、

それが、「物件」の中身を良く見ず、

グルになっていた格付け会社のレーティングのみを見て投資判断をする相手であっても

確かに、高度な専門知識?を持っていると社会的には見なされる相手

ではある。

彼らをターゲットに、虚偽レーティングを武器に、

片や空売りを仕掛けながら、

その反対側、つまり買いを顧客に推奨していくのは、

その重要事項を伝達しない限りにおいて、

仮に顧客が専門家としても、詐術的要素が強い、と一般人なら考えるだろう。

 

さておき、この正体のつかめない、投資銀行について、

そして、Post ボルカー・ルール時代の金融業界の有り様についての推測を

してみたいと思う。

 

 

http://wholekernel.blogspot.com/2010/01/aig.html

より参照。

今公聴会について、背景仔細を掲載されています。参考になるかと。

 

GS無題.png



投資銀行とは何か?

    投資銀行業務とトレーディング業務、商品開発業務、営業業務、+それらを支えるシステム業務

に分かれると理解しています。

 

    投資銀行業務

 

投資銀行業とは、顧客企業に対して、MAの提案をしたり

(買収対象企業リストと、それを買収することのメリットなどを書いた提案書をもっていき、企業の経営者、財務担当者を説得する)

またM&Aが実行される場合には、

買い手か売り手のアドバイザリーとして、

企業価値評価や、交渉支援を行う

といったお仕事をしているように見受けられます。

対象企業の経営戦略と、財務戦略双方をある程度理解していないと

対応できない業務であり、

基本的に本来は投資銀行の中枢です。

 

日本国内において、昨年、GSもモルガンスタンレーも、野村も、

かなり当該業務のフィー収入で儲けています。

 

―――

昨年半ば位に、GS初め、

投資銀行から

同投資銀行部門の人材をリストラしすぎたため、

仕事が多すぎて回らない、という悲鳴が上がっていました。

Fireされたのは、手足として働く

課長(VP)や、給料高い部長(Director)クラスで、

上司の覚えがあまりよろしくない連中であったらしいですが、

結局、仕事取れても、それを実際に回す人がいなくなれば、

業務は進行しませんからね。

―――

 

なぜなら、株価が下落し、保有有価証券価値下落により、

さらに厳しくなる国際会計基準上の国際金融業務遂行に必要な自己資本比率を下回る可能性が出てきた金融機関がこぞって増資に走ったからです。

誰が損したか、と言えば、既存投資家ですね。

保有株式が希薄化(Dilution)しますから。

 

電機業界も根こそぎ増資しました。

目標額未達のところが多かったですが。。。

 

    トレーディング業務

 

このトレーディング業務こそが、現時点における、投資銀行の稼ぎ頭であり、

GSを世界最大のヘッジファンド、と呼ぶ所以です。

自己勘定で基本的に取引しますが、

子会社を設立し、そのVehicleでファンドを組成して、トレーディングをしたりもしています。

リーマン・ショック後の株価大暴落の後、

ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイに破格の条件で優先株式を引き受けてもらって、割安化した株式、債券その他資産を買いあさり、

その時に比べれば高くなっているその後の相場で売り抜けていき、

巨額の利益をたたき出している。

人件費が異常に高い企業なので、利益増額の背景には

リストラ効果もあったであろうが、

それ以上に、相場で設けた金額が半端ではない。

 

 

バークシャー・ハザウェイがGSの優先株を購入した折の条件の破格さ加減がすごい。

優先株の配当は年間10%。つまり、10年持っていれば、元本回収可能。

且つ、GSが買い戻す際には、その価格は、発行額に1割上乗せする、というもの。

金額は50億ドル。

 

危機時に、バフェットのブランドを買う

というための犠牲であったのでしょうが、

バフェットも相当足元を見ている。

成長期待のある企業の株式を安く買って、高く売る。しかも良い条件で。

彼の投資哲学があり余すところなく出ている投資であったかと。

 

 

 

オバマ、ボルガーを始め、世界が攻めているのもこの部門。

税金で救われておきながら、

ハイリスクに自己勘定投資をし、巨額収益を上げ、

公的資金を返して、また天文学的なボーナスをせしめる、

その社会をだまし、そこから救済を引っ張り出し、

儲けたらあとはがっぽり自分の懐だけを温める、

という、本業務のモデルと、スタンスです。

 

トレーダーという人種は一般の方には馴染みがあまりないかもしれません。

というよりも、

トレーダーという人種こそ、今回のサブプライムショックで大きくFireされましたが、

現実的に、現在のGS、そしてヘッジファンドのトレーディング業務を動かしているのは

以前、本ブログでも紹介しましたが、

ロボットトレーディング、です。

 

法律に違反しないようにプログラムされた

トレーディングプログラムが、

規定された投資戦略に基づくアルゴリズムに従い、

無常に徹底的に取引を休みなく、音速で行い続けていく。

 

焦りや、恐れなどといった感覚がないので、

戦略を一歩間違えれば、止めどなく損がでます。

逆に正しければ、止めどなく利益が出るわけです。

 

東証も、アローヘッドという、高速取引対応のシステムを導入し、

アジアの金融センターの地位を目指していますが、

結局、上記ロボットトレーディングに、

一般投資家が餌食にされるためのインフラを整備しているだけで、

国益にも、世界の民益に資するものでもありません。

 

 

まずは、この状況を理解してください。

 

続く・・・



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ファビュラス・ファブを検索していて、下記のページに飛びました。
ドロドロのユダヤの内部構造 | 新時代ではこうしよう
http://blog.ap.teacup.com/koushiyou/367.html
好みの分かれるスタンスですが。
こちらの別の記事から下記動画に飛びました、全編5分割のようです。
以前タイトルが気になったのですが、読まなかった本の著者のインタビューでした、面白いと思いました。
エコノミック・ヒットマンが語るアメリカ帝国の秘史 前半(1/3)
http://www.movie3mai.net/d7mdHFo8af6M.html
以上ご存知でありしたらあしからず。

未就学さま

情報、ありがとうございます。
勉強させていただきますね。

尚、ACAキャピタルホールディングスとは
金融保証専門の保険会社です。
いわゆるモノライン保険会社。

モノライン保険会社とはマルチ(複数)ではなく、モノ(単一)保険商品を扱う会社です。
狭義では、
債券を発行する自治体や金融機関から保証料を取り、
債務不履行となった折には元利払いを肩代わりするという保証業務を行います。
ACAもサブプライムで、ボロカスになっています。
その経緯については、まだ不明確ですが、
商品設計、格付け、販売プレーヤーが
法的に権限があったにせよ、なかったにせよ、
サブプライムが入ったCDOで、損を最小化する、あわよくば設けるために
グルになって今回のことが行われた、
とSECは考えている、と理解しています。

素人目には、「ズル」は明白ですが、
法的には立証の難易度は高いようです。

金融は信用が第一ですが、
信用が崩落した今、
個人相手も含め、法人相手でも、生き残りをかけて、
法律違反ギリギリを狙って
どこの国の、どの領域の金融事業者も
攻めてきているかと理解しています。

最終的には、市場の鉄槌が下るのでしょうが、
今はその過渡期で、
信用もくそもない事業者も、
結構がんばってしまえる状況にあると理解しています。

答えになっているか、わかりませんが。


投資仙人

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