簡単投資

中国の次はASEAN

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・現在、世界経済の牽引役として、中国ばかり注目されているが、その注目されている国が注目して急接近している国がある。それがASEAN諸国である。

・ASEANとは、東南アジア10ヶ国の経済・社会・政治・安全保障・文化での地域協力組織。欧州のEU(欧州連合27カ国)のようなものである。本部はインドネシアのジャカルタにある。

・ASEANの加盟国はブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国。

ASEANは投資対象として、中長期に投資という観点からは魅力的であると考えている。なぜ、そう言えるのか3回にわたり、整理してみたい・・・。

 

ASEAN



●第1回目は、ASEANの現状である(以下のデータは何も記載のない場合は2007年の数値)。

・人口は約5億6千万人で、EU約4.9億人より多い。うちインドネシアが約2億3千万人と全人口の4割を占める。特徴として若年層の割合が大きい。

・経済規模はGDP1.3兆ドルで、EU16.8兆ドルの約13分の1、中国4.3兆ドルの約3分の1である。

・1人当たりのGDPは2,260ドルで、EU3万3,886ドルの約15分の1、中国2,560ドルの約80%である。

・貿易額(輸出+輸入)は1.7兆ドルで、EU10.6兆ドルの約6分の1、中国2.2兆ドルの約75%である。

●経済規模では同じ地域協力組織のEUと比べて大きく下回り、中国1国にも及ばないのが現状であるが、ASEANは人口規模はEUより大きく、かつ若年層の割合が大きいため、ポテンシャルがある。

・貿易収支は、1997年の通貨危機後の1998年からこれまで貿易黒字を維持、500億ドル~600億ドルの黒字と安定。

・外貨準備5,179億ドル(1ドル95円、49兆円)で、EU52兆円とほぼ同等の規模

・実質GDPは、2002年第3四半期以降、5%前後の成長を続ける。

・先進国からの直接投資は1997年341億ドルから2006年515億ドルへ増加。

・1997年のアジア通貨危機で30%~80%減価した通貨は、そのほとんどが金融危機以前の水準を回復していないが、2006年以降少しずつ上昇している傾向にある。


●1997年に発生したアジア通貨危機では、タイのバーツ暴落がその発端であったが、当時に比べるとASEAN経済のファンダメンタルズは大きく改善している。多くの国で経常収支の黒字が拡大し、外貨準備高が増加している。このため、アジア通貨危機のような状況が再び起きる可能性は低いだろう。

(次号に続く)



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